2008年12月15日月曜日

Zimplemoney:4つ目のsocial lending services

Financial Tools for Friends, Family, Business, Charity, Organizations

Prosper等が債権とみなされ、資本金の確保に奔走しているさなか、また、別のP2Pレンディングサービスが立ち上がりました。先人との違いなどはこれからチェックしていきますが、友達や親戚にお金を借りるのを、インターネット上で行うのは、正月以外に実家を訪れ、座布団を横に置いてきちんと正座し、独立費用が足らないのでお金を貸してくれないかとFace to Faceで和室で対峙する日本の習慣からすると、ドライやなぁとしみじみ思います。

日本以上に貸し渋りが行われているというよりも、クレジットヒストリーで、マニュアルどおりしか貸せない米国ならではのサービスのようにも思いますが、maneoにはがんばって欲しいです。

2008年12月9日火曜日

クイッケンで将来予測

Finextra: Intuit launches online personal finance forecasting tool

Quicken Onlineで、資金繰りの予測機能ができるようになったとのこと。当座貸越が発生すると携帯にメールを飛ばす機能もあり、個人事業主に非常に便利だと思います。

米国では、確定申告を個々に行わない手はならないので、個人事業主でなくとも、ある程度のサラリーマンなら、MS Money等の資産管理ソフトが必須なのですが、最近は、インターネット上のPFMサイト(Wasabe等)に利用者をとられてしまっている感じなので、これで挽回できるかも。
(えっ! すでに予測機能があるオンラインサービスもあるんですか? )

2008年12月4日木曜日

気になるニュース(11/27-12/3)

12/3
新型教育ローンの取扱開始について
(三井住友)
12/2
テレホンバンキングサービスの終了について
(群馬)
ATMコーナーに「携帯電話感受装置」を設置します
 (北洋)
12/1
新規出店時における店舗内店舗の設置について
(広島)
新国際勘定系システムの稼動開始について
 (大分)
11/29
SSLを過信していませんか
PostPet のモモが大活躍の、かわいい「フローティング広告」
新規融資・預金の金利、7年ぶり最高値更新
 (朝鮮日報)
11/28
3人に1人は「別のネット銀行の口座も持ちたい」
お客さまの決算書を電子データとして受付するサービスの採用について
 (足利)
インターネットバンキングの不正利用による被害への対応について
 (三菱UFJ信託)

トラブル削減のための原則十七か条

2008年11月11日火曜日

銀行口座を持てない方のために

ATMSend

米国のPrivierが日本ではちょっと考えられないサービスを開始した。キャッシュカードがなくてもATMを使ってほかの人に送金ができるというもの。

やり方は、以下のとおり
1)米国ではあまり見かけない入金可能なATMで、携帯電話番号やSNS等の個人情報を登録し入金
2)すると、10桁の数字がもらえるので、送金したい相手に伝える
3)お金を受け取るときには、普通のATMで、10桁の番号を入力すればOK
 登録した携帯電話への通知サービスもついてくるとか。

米国では1億人が銀行口座を持てないとのこと。日本でこんなサービスが行われたら、オレオレ詐欺がさらに実行しやすくなります。って、米国でも同じだとおもうけどなぁ。

The Savers

ING DIRECT - We, The Savers

オンラインバンクのING Directは、これまでも個性的なサイトつくりで有名ですが、また、やってくれました。
この「We, The Savers」では、「金融独立宣言」(Our Deeclaration of Financial Independence)にサインして、友達に送ることができます。本当に宣言文に書かれていることを知識として、かつ、実行すべきこととして必要な方は、もう少し早くサインしておけばよかったという気持ちになるだけかもしれませんが、この沈うつとした時期に勇気を与えてくれる施策だと思います。

2008年11月10日月曜日

満足よりも不満足に焦点を当てる

危機を乗り切るマネジメント術

・サービスは相手を見て提供するもの
・仕事はすべてスピード。適時に簡潔に

頭ではわかっていても、実際に言われてみて、そうかと思うことがあります。銀行のサービスも電車同様、公共的な意味合いが強いため、満足度を上げるよりも不満足度を減らす方を優先すべきなのでしょう。

電車が遅れるということは、ATMの待ち時間が長かったり、インターネットバンキングの画面表示が遅いことでしょうか。いずれにしても、ITをうまく使えばコントロールしやすい領域かもしれません。

「iPhone」向けIB

AT&TとFirethorn,「iPhone」向けモバイル・バンキング・ソフト提供開始:ITpr

米国では、各銀行がモバイルバンキングの対応を行うというのではなく、いくつかのソフト会社がモバイルバンキングのサービスを提供している。このため、導入しているサービスがiPhoneに対応すれば、その銀行もiPhoneに対応したというアナウンスを行えることとなる。

米国のモバイルバンキングは、異常なほどの人気であり、競争も激しい。BOAが対応済みであることから、後続が現れるのは間違いないと考えられていたが、この経済環境下のため、時間がかかったように思う。

モバイルバンキング自体がシンプルで、今後は、機能追加の競争に移行していく前哨戦のようなもの。これで、他のサービサーが追随してくることは間違いない。しかし、サービスの内容が大きく変わるとは思えず、当面は、iPhoneでも携帯電話と同じようにモバイルバンキングが使える という水準にとどまると予想される。

2008年11月4日火曜日

米国銀行が合併してもIT市場に変化なし

2000年のITバブルのときも、多くの銀行が合併した。最初、Boston Bankで口座を作ったが、Fleet Bankになり、今は、BOA。しかし、三菱東京UFJのように、システムを更改して一緒にするという考えはあまりなかったように思う。州を選んでインターネットバンキングにログオンするので、やってみたことはないが、たぶん、違う州だと同じBOAでも、別メニューになったのではないか。

しかし、セキュリティ対策や携帯対応は、割と包括的に行われているようにも思えるので、新規対応は一括で実施しているのかもしれない。合理的なアメリカのこと、とりあえず使えるものはそのまま使うということなのでしょう。

米国の金融危機はITにどう影響するか:ITpro

もうひとつ、この記事で勉強になったのは、データセンターのところ。日本も事情は変わらないので、データセンターラッシュになるかもしれません。マンションよりもデータセンターを建設したほうが、儲かるかもしれませんよ、不動産・建設業の皆さん。

2008年10月27日月曜日

米国銀行の倒産状況

10月20日に実に23銀行が倒産している。
その前後に3銀行と、10月だけで26銀行!

FDIC: Failed bank List

米国でモバイルバンキングが広がっている

アメリカの銀行でモバイルバンキングが急速に普及しているのは、無料で携帯電話を配っているからなのか、それとも、携帯電話が売れないので、銀行と提携しているのか?
いずれにしても、モバイルバンキングが携帯のキラーアプリであることは間違いなさそう。

でも、昔、E-tradeが同じようなキャンペーンを実施していなかったっけ?

M&I Bank
REAGIONS Mobile Banking

2008年8月13日水曜日

オラクル:金融サミット

少し前に案内が来ていたのだけれども、今日、チェックしてみたら、XBRLについて辻本氏が話すという。
XBRLについては、2001年にアメリカに滞在していたときにも、MITの教授から、どのように銀行が利用しているのかとよく質問されて答えに窮した記憶があります。技術的には面白いのだけれど、メタデータとかコンテキストとかは、6年たっても思ったほど普及していないなという実感です。

現状について確認するため、ちょっと聴きにいこうかなと思ったのですが、最近では珍しいトラップにはまり、笑ってやめました。私は、Firefoxを利用しているのですが、オラクルの下記サイトへ行き、開催場所のマップをクリックすると、フレームの大きさを指定されて地図が表示! 地図を閉じるつもりでブラウザを閉じてしまい、再度ググる気力も失せ、申し込みませんでした。タブブラウザ利用者のことがあまり考慮されていないようです。みなさんもお気をつけください。

金融サミット ~ベターレギュレーションによる市場競争力の向上~

追記:会員にならないと上記のようなセミナーを受講できないので、ご注意を。そのためか、最近の企業セミナーには珍しく、個人情報保護の説明なしに、その場でのアンケートを行っていました。

2008年8月11日月曜日

スタグフレーションが来る

文芸春秋に堺屋太一氏が「恐慌的スタグフレーションが来る」という題名で意見を述べています。
現在の国際金融環境について、簡潔にまとめています。
「石油の高騰で景気が減速すると、まず、一番贅沢な需要(=先行投資)が減少」し、
「食料が不足して価格が上がると、最も貧しい食料の消費者(=家畜)にしわよせが行く」とされ
「日本製品ストラディヴァリウス現象」による、ブランド志向の政策を提言しています。

既に感覚的には、スタグフレーションに入っているようにも思います。しかし、前回の石油危機のときのように、日本はうまく回避することは難しいかもしれません。それは、政策的な失敗が相次いで発生し、景気後退に拍車をかけているように思えるからです。

ぱっと思いつくのは、いまは、先行きの不安や株安から投資を控えているため、預金が一時的に増加するかもしれませんが、最終的には、物価の上昇率からいえばいまでも実質マイナス金利の普通預金等流動性預金は減少。逆に、給与の目減りから、個人ローンは増加するものの、景気後退が長引けば、でふぉるt

2008年7月29日火曜日

セキュリティ対策

ZDNetにセキュリティ対策の記事が載っていました。10のうち知っていたのは3つ。
AVS, CCleaner, Noscript
そのうち、常用しているのは、CCleanerのみです。早速、試してみたいと思います。

インターネットバンキングをする上では、ここまで気をつけた方が良いとは思うものの、これらのソフトをダウンロードしてインストールして、ある程度使えるのであれば、フィッシング詐欺やキーロガーにはまずは引っかからないでしょうから、問題は、これらのソフトが必要だと考えもしない方ですね。

ちなみに、セキュアブレイン製のFishWallに良く似たフリーソフトも含まれています。どちらが、元でしょう?

Windows必携の無償セキュリティツール10選 - builder by ZDNet Japan

2008年7月25日金曜日

取引明細の郵送は不要か?

イオン銀行が予定通り取引明細の有料化に踏み切った。
取引明細書の無料発行期間終了のご案内

有料化するのであれば、他のネット銀行同様、最初から発行しないという選択をとらなかったのはなぜか。
経費面を考えると、210円でも儲かっているとは思えない。

イーバンク銀行:なし(500円で都度発行可能)
ソニー銀行:なし(420円で都度発行可能)

しかし、顧客保護という観点からは、問題があるようにも思う。
1)口座に不正取引があった場合に、顧客が気がつきにくい
2)住所が変更となっていても、銀行は気がつきにくい

それは顧客の自己責任だという銀行側の主張が出てきそうであるが、不正口座の補償といい、ATMでの携帯電話利用自粛といい、顧客保護対応を金融庁指導のもと過剰気味に実施している業態としては、これも、指導されることとなる可能性もある。

2008年2月1日金曜日

フロネシス:賢慮

野中郁次郎先生の講演を聴く機会があった。

タイトルの「フロネシス」とは、賢慮とか実践的知恵という意味で、
1)善いことを判断する能力
2)場作りの能力
3)個別の本質に気づく能力 :当たり前のことを実行していくと非凡になる
4)個別の気づきをコンセプト(言葉)にする能力ミクロの直観を、マクロの構想力と関係付ける
5)コンセプトを実現する能力目標達成の物語をつくる
6)賢慮を伝承・育成する能力しなやかな(したたかな)組織:resilient organization

ということだとのこと

企業に差が出るのは、このフロネシスに差があるからで、利益追求の経営ではだめだと話されていた。

2008年1月29日火曜日

銀行員のデジタル化

といっても、良い話ではありません。
融資できる? システムでOKがでません。
融通利かせて手数料をただにしてよ。 オペレーションがとおりません。
というように、以前に比べ、何でもオペレーションをしなければ取引ができなくなったために、顧客第一主義といいながら、全く逆方向になっているというお話

本当にそのとおりだと思います。コンプライアンスが厳しくなり、個人情報の取り扱いがうるさくなりで、担当者はがんじがらめとなり、裁量の余地はほとんどありません。なんだか、窓口に行っても、インターネットバンキングで取引しているようです。

だからこそ、0と1のデジタルだけでない、グレーな部分があるアナログ銀行が懐かしいです。

Please remove brain before working at this bank
http://www.finextra.com/community/fullblog.aspx?id=875